ベイクウェルタルトは、英国菓子のなかでも特に好きなものの一つです。
こっくりしたアーモンドクリームと、甘酸っぱいラズベリージャムの組合せ…最初に思いついた人は天才ではないかしら(^^♪。
でも、他のお菓子にくらべて特に「よく焼いた」といえるかな?…と思っていたら、「ベイクウェル」というのはイギリス中部にある村の名前なのですね。
沢屋のラズベリージャム
さて、まずは美味しいラズベリージャムが必要です。となれば…。
やはり、沢屋です(^^♪。
沢屋の他のジャム同様、甘さ控えめで、ラズベリーをそのままぎゅっと濃くしたような、とてもかわいらしい美味しさです。
長野県産ラズベリー使用というところも、さすが。
シンプル is ベスト
タルトの基本の基本、のようなベイクウェルタルト。
ショートクラストペストリーを作るところから始めたのですが、生地を休ませる時間と、焼いている時間をのぞくと、30分足らずで出来てしまいました。
ペストリーが少し厚かったかな…GBBOなら減点対象ですね(^^;)。
アーモンドがカリッとしているうちが一番好きなので、粗熱がとれたらすぐにいただきました。
美味しいな~(^^♪。
マルコナ種のアーモンドパウダーを使ったせいか、クリームはしっとりしてとても良い香り。ラズベリージャムのかわいい酸味がアクセントになって、完璧なバランスではないかしら…?
と自画自賛していますが、すべてはこのシンプルな組合せの妙と素材の美味しさ、そして大好きな安田真理子さんのレシピのおかげです。
ペストリーはやはり厚すぎましたが…、底までこんがり焼けていたので、まずまずといたします(^^;)。
F&Mのアールグレイクラシックを合わせて、すっきりといただきました。
ベイクウェルタルトの起源である「ベイクウェルプディング」は、1800年代中頃、ダービーシャーの小さな村ベイクウェルで、ある宿屋の見習い料理人(給仕人の少女という説もあり)の失敗から誕生した、というのが定説なのだとか。
「失敗から生まれた」といわれる美味しい食べ物って、いろいろありますよね。タルト・タタンも確かそう?
人間って何だか愛すべき生き物…(^^♪。
オーストリアの古いお菓子、リンツァートルテを作ってみたくなりました。 伝統的には、生地にヘーゼルナッツパウダー、フィリングにはレッドカラントを使うそうですが、アーモンドパウダーと苺ジャムで作る美味しそうなレシピを見つけました(^^♪。[…]