昨日は、母の用事で実家へ。
庭の侘助椿がたくさん咲いていました。可憐な薄紅色の花が時雨に濡れて、とてもきれい…。
用事をすませた後、届いたばかりという柳桜園の抹茶で、久しぶりに薄茶をいただきました。
コロナウィルスを心配して、それぞれ自服。マスクをかけても、ゆっくりおしゃべりをするのは憚られ…。
私の分も買っておいてくれた抹茶と、庭の侘助を少しもらって、早々に帰ってきました。
柳桜園「炉開き抹茶」
11月は、茶道では「炉開き」の季節。同時に、茶壷に封印して寝かせていた今年の新茶を、初めて封を切って使う「口切り」の季節でもあります。
20年近くお世話になった表千家流の先生(母と私の共通の恩師なのです!)のお宅での炉開きの茶事には、初釜と同じくらい、晴れやかな気持ちで伺ったものでした。
先生がご高齢で引退され、私も茶道からは遠ざかってしまったのですが、お稽古でなじんだ柳桜園の抹茶は、ときどき母が取り寄せておいてくれます。
今回も(^^♪。
封を開けたとたんに、ふわっと広がる甘いふくよかな香り。口切りの「新茶」の香りです。
濃茶にふさわしい上質な抹茶ですが、母も私も、いつもお薄でいただきます。
せっかくの美味しいお茶、一緒にもっとゆっくり味わいたかったけれど…。今は仕方ないですね。
今日は自宅で、ひとり静かにいただくことにしました。
My・ご自服セット
自宅では、常に「自服(自分で点てて、自分でいただく)」なわけですが…。亭主と客の1人2役ですから、結構いそがしい(^^;)。
途中であたふたしないように、簡単に準備をしておきます。
抹茶をふるってから、1服分ずつ小分けしておくと便利。
用意ができたところで、まずはお菓子を(^^♪。
オレンジ風味の黄身しぐれ
昨日が時雨ていたから…というわけではないけれど、寒くなると思い出す「黄身しぐれ」を作ってみました。
レシピは、かなり前に出版された、金塚晴子さんの「ほーむめいど和菓子」から。
中に「あん」が入らず、全部が黄身しぐれでオレンジピール入り。美味しい上に作るのも簡単、という素敵なレシピです。
久しぶりなので、何だか加減が…。うまくできたかしら?
蒸し時間が少し短かったかもしれませんが…。
オレンジの良い香りがして、ふんわりほっくり。とても美味しいです(^^♪。
口のなかが甘くなったところで。
まろやかで優しい、口切りのお茶
お薄を点てて…。
思わず、肩の力が抜けてふぅ~と息をつきたくなるような、優しいまろやかな風味。しみじみ、美味しいなぁ…と思います。
柳桜園のお茶は、もともと繊細な柔らかい風味が特徴ですが、このお茶はほんとうに格別。
初夏に摘んだ新茶を、壺のなかで秋まで寝かせる、という古の茶人の知恵に脱帽します。
日本に生まれたことを、神様に感謝したくなるようなひとときでした。
なぜか年々、抹茶や玉露の「まったりした強い旨味」が苦手になってきました。
でも、優しい風味の柳桜園のお茶がある限り、お薄はいただけそうです(^^♪。
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