イギリスの気候では難しいとされた茶の栽培に成功し、2005年から「英国産」紅茶を生産しているトレゴスナンエステート。
茶園を所有するファルマス子爵は、1830年代にイギリス首相をつとめたグレイ伯爵(アールグレイティーの誕生に関わったとも言われる)の子孫なのだそうです。
そんな、新しくも由緒正しきトレゴスナンのアールグレイティーをいただいてみました。
“The most British Earl Grey. Ever.”
これまでも英国展などで見かけてはいたのですが、なぜかアンテナに響かず?、今回が初めて。
英国産紅茶とアッサムのブレンドに、天然ベルガモットオイルで香りづけされているそうです。
著名ティー・ブロガーに「この上なく英国的なアールグレイ」と評されたというお味は…。
思いがけないほど、軽やかでみずみずしい!
ベースのお茶はとてもまろやか。ほんのりスモーキーな風味は、英国産紅茶の特徴でしょうか。
やや甘めのフルーティーなベルガモットが優しく香ります。
洗練されたフレッシュな印象のアールグレイ…。私の好みにぴったりの、素敵なお味でした(^^♪。
今回購入したのは、缶入りのティーバッグタイプ。
三越伊勢丹オンラインストアの「スコーンパーティー with ティー(Part2が 6月9日から始まりますね!)」のラインナップです。
よく見ると、小さく “Created by the descendents of Earl Grey himself ” の文字が。
トレゴスナンの公式ウェブサイトによりますと、ファルマス卿は、チャールズ・グレイ伯爵の “the eighth great grandson”(8代目のひ孫?)にあたるのだそうです。
私の愛読書、磯淵 猛氏の「紅茶の教科書」に書かれている、アールグレイティーの由来は▼
それを思いつついただくと、トレゴスナンのフルーティーなベルガモットフレーバーには、当時の正山小種へのオマージュがうかがえるような気がしてきます…。
アールグレイティーの由来については、この他にも様々な説があるようですが。
キューカンバーサンドイッチ
このアールグレイには、やはり「この上なく英国的な」サンドイッチを合わせたくなりました。
かつてのイギリスでは、きゅうりは一種のステイタスシンボルだったのだとか。
寒冷な気候のため、新鮮なきゅうりを振る舞えるということは、温室を持っている=富の象徴。ヴィクトリア時代には、アフタヌーンティーのおもてなしに欠かせない一品になったそうです。
晩年がヴィクトリア朝にかかるグレイ伯爵も、お召し上がりになったでしょうか…。
究極にシンプルなサンドイッチですが、大好きです。
きゅうりをお塩とレモン汁でマリネして、たっぷりの美味しいバターと。
アールグレイの香りと良く合って、初夏らしいさわやかなティータイムになりました。
アールグレイがとても美味しかったので、できたら英国産シングルエステートティーも…と思ったのですが。
トレゴスナンの公式オンラインショップ(イギリス)で、11g:£39.50! ファーストフラッシュにいたっては 8g:£50.00!!
希少なお茶ですものね……。
日本産アールグレイもなかなかです▼
このところ、日本茶や春摘みダージリンに合わせて和菓子が続いたせいか、無性にバターたっぷりの焼き菓子が恋しくなり...。 久しぶりにベイクウェルタルトを焼きました。旬のダークチェリーを乗せて、チェリーベイクウェル風に(^^♪。 おしゃ[…]