わが家の狭いベランダで、2か月以上も健気に咲き続けてくれているアナベル。
緑から白に変わった花色が、また緑になってきて、そろそろお終いの気配です。
お水をあげつつ眺めていたら、練りきりを作りたくなりました。
葛でつなぐ練りきり
練りきりというと、求肥や薯蕷でつなぐのが一般的だと思いますが、茶道を習っていた頃、お茶事などで、葛を使った練りきりをいただくことがありました。
冷たくとろっとした舌触りを思い出したら懐かしくなって。
レシピを検索したのですが見つからず、確か「白あんに、よく練った葛を混ぜる」ときいたような記憶を頼りに…。
緑色に変わりつつあるアナベルのイメージで、きんとんにしてみました。
今回は、白あん200gに対し、葛5g・お砂糖15g・お水25gを透明になるまで練ったものを混ぜてみたのですが、かなりやわらかく扱いにくくなってしまいました(^^;)。
葛練りの分量は、この半分くらいでよさそうです。
芯はシンプルな白あんにして、エルダーフラワーコーディアルで香りづけした寒天を「露」に…。
1時間ほど冷蔵庫で冷やして、いただきました。
ひんやりと、とろけるような舌触りが懐かしく…少し水分は多すぎましたが、それもまた美味しく(^^♪。
エルダーフラワーの香りも、白あんに良く合っていました。
そして、この美味しさは、ほんの一瞬のもの。
葛を使ったお菓子はすぐに食感が変わってしまうので、作り置きできません。
特別な材料は使わないけれど、手間がかかって、タイミングがものを言う…という、お茶事にぴったりの?お菓子だったのですね。
キャッスルトン茶園 2021年DJ6
葛練りきりに合わせたのは、先日も書きました、キャッスルトン茶園の中国種(ルピシア)です。
奥行きのある上品なお味と、甘く透き通った香り…。
さすがキャッスルトン…と思わず納得してしまう、美しく調和のとれた風味です。
多めの茶葉を90℃ほどのお湯でゆっくりといれて、繊細な練りきりとの組合せを楽しみました。
アナベルが終わると、わが家のベランダは夏休みに入ります。
暑い暑い夏が、すぐそこまで来ていますね…。
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