素敵な日本茶のお店・茶茶の間の、「清明」というきれいな銘の新茶。
「近藤早生」という品種だけで作られた香り高いお茶です。
先日は少し背伸びして「喫し茶」に挑戦したところ、凝縮された風味に圧倒されてしまいました↓
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今日は、軽やかな2つの淹れ方で、私好みの風味を…。
日本茶の魅力を、あらためて
日本人なのに、そして長い間茶道を習っていたのに、「日本茶」には少し苦手意識がありました。
特にここ数年は、特有のまったりとした風味が苦手になってきて…。
それが、つい2か月ほど前、茶茶の間の「桜薫」というお煎茶をいただいて、文字通り桜のような香り高さに感動。日本茶の「品種」を意識したのは初めてのことでした。
さらに、店主・和喜多 喜さんの書かれた「今日からお茶をおいしく楽しむ本」を読んで、お茶の魅力を引き出す様々な淹れ方に、目から鱗がたくさん落ちました!
今日は、その中から、お気に入りの2つの淹れ方で、「清明」を味わいます。
熱湯で3分…香りを立たせる
1つめは、「熱湯でお茶の味を出し切る」というコンセプトの「一杯茶」の淹れ方。
茶葉 1g に、熱湯 100cc を注ぎ、3分間蒸らします。
お煎茶に熱湯…。しかも3分も蒸らす…。絶対に渋~くなりそう…と思ったのですが。
意外にも、とても軽やかな、香り高いお茶がはいります。
ポイントは、茶葉の少なさ。お湯 100cc に対して 1g というのは、一般的な淹れ方の 3分の1 以下ではないでしょうか。
「桜薫」をこうして淹れるのがとても好きなのですが、今回の「清明」には、さらに合っている様子。
さわやかな新茶の風味のなかに独特の甘い香りが立ってきて、フルーツのような余韻へ…。
飲み終わったお茶碗から顔を離したくない、春摘みダージリンのあの感じ。
そういえば、これって紅茶の淹れ方ですね。
印雑系の遺伝子を持つ「近藤早生」の香りは、やはり高い湯音で生きるのでしょうか。
熱湯+氷で、香りを閉じ込める
2つめは、「熱湯でお茶の香りを引き出したあとに氷で一気に冷やし、その香りを冷茶のなかに閉じ込め」るという「かおり冷茶」の淹れ方です。
茶葉 4g に、熱湯 30cc ほどを注いだら、すぐに氷を入れ、5分ほど抽出します。
上澄みの部分を、そっと注いで…。
先ほどの「一杯茶」よりも繊細な香り。そしてとろりとした舌ざわり。
私は旨味がない方が好きなので、最初は上澄みだけを。そして氷とお水を足しつつ、今日は5煎めまでいただきました。
煎を重ねたあとの淡く優しい風味が、たまらなく好きです。
お菓子も優しく
先日につづいての水ようかんですが、より優しいお味の白あんで作りました。
めずらしく、あんも手作り。
途中でお豆(今日は白いんげん)を取り分けてシロップ漬けにしたものを、ゆるく寄せて上に流しました。
軽やかに淹れた「清明」にぴったりの、ほんのりとした甘さに仕上がりました。
出来立ての白あんは優しい香りがしますね。
素直に「美味しい~♪」と言える紅茶とくらべて、なぜか難しく考えてしまいがちだった日本茶。
でも「好きな風味」を探す楽しさは同じ。…もしかしたらより大きいかもしれません。
またひとつ、素敵な世界を見つけました(^^♪。
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